あの夏の夢

2024年2月1日

ひんやりした場所を探して寝返りをうった
夢で見た青い空が暑くまぶしかった

汗が入らぬように目も細めていたけど
目を閉じても光の残像が暗さの中に広がってる

この夏は汗を拭きながら
まぶしい空を誰もが見上げられる

あの夏は冷や汗かきながら
うす暗い空が怖くて震えていたはず

目の前の空気が揺れている
空から逃げ出したく目が覚めた

部屋にさす光が今日の始まりをつげた
新しい日がやってくるそう思いたかった

寝苦しさが嘘のようで惑わせるけど
目はそらさず見えない影を心の中に残してる

この夏は上を向きながら
昨日以上の未来を目指していける

あの夏は上に気づかれぬよう
昨日と同じ命を守り抜いてきたはず

目の前の空気が揺れている
あの暗い空を胸に刻む


2020年8月作成。毎年うだるような夏になると、頭に浮かぶ戦争の事。その時代に生きた方たちがどれだけ大変だったか。普通に暮らしたいという夢や悪夢のような経験を忘れてはいけないと作った曲。

Posted by ふじみき