時が止まった部屋
横たわるあなたにかける言葉が
浮かばなくてつい口にした「頑張って」
充分に頑張ってるあなたなのに
「大丈夫」って唇を動かした
部屋に入ると見えた小さな笑顔
「元気だよ」ってはっきりとした声もくれた
そんな笑顔の中に一つ気づいたんだ
あなたの頬が痩せていたことを
手をさし出しながらあなたが言ってくれた「ありがとう」
握りかえしたその手は 確かに温かかった
窓の外は真冬の風 冷たい風が時を刻むように窓をたたく
重い空気が立ち込める部屋 時が過ぎるのを拒んだまま止まってる
残された悲しみとあなたの残した思い
どちらが強くて多いかはわからないけど
悲しくて悔しくて 何より申し訳なくて
わずかにあいた瞳(め)がそう言っていた
あなたが力なく手を握り繰り返す「ごめんね」
握りかえしながら言葉も出ず首を振りつづける
窓の外は真冬の風 冷たい風が時を刻むように窓をたたく
重い空気が立ち込める部屋 時が過ぎるのを拒んだまま止まってる
2013年8月頃作成。真夏に作った真冬の寒さをテーマにした曲。数年前に身近な方が他界された事があり、その時の光景が頭から離れず重いテーマながら残しておきたかった曲。