咲くサクラ、散るサクラ

2024年2月4日

まだ肌寒い春僕らは
おんなじ場所にいたんだよね
平然なフリで立ってた僕も
肩を震わせ涙してた君も

あの日が過ぎさるのを恐れ
次の道にも期待してたんだ
どちらも愛しい日々に思えて
おめでとうさえ邪魔くさかった

贈る言葉にも書いてなかった
偉い人の言葉にもなかったよね
確かに過ぎる時間が早いって
あの時君は気づいていたのかい

サクラのように一気に咲いてくれればいいね
美しい花が僕にさようなら言ってくれるから

あの場所で立ってた僕に
今の僕は恥ずかしくないかな
頭をかすめ眠れない夜
あの日泣いてた君を思い出す

誇らしげな涙の分だけ
君は胸を張って歩いているだろう
昨日とおんなじ今日を生きた僕は
真正面からは見ることできないんだ

サクラのように綺麗に落ちてくれればよかったね
散る潔さが僕にありがとう言ってくれるから


2017年5月頃作成。娘たちの卒業式を見ながら、30年程前の自分があの時考えていた事、そして今の自分が当時の自分に恥ずかしくない生き方をしていたのだろうかと思いをはせながら作った曲。自分では一番のお気に入り。

Posted by ふじみき