アルバムにない一コマ
暗くなった教室で 机に腰掛けて
手書きのコード譜 ケースの上に置き
いつも歌っていた 何十年経っても
指も動き歌詞も浮かぶ 曲を弾き語ってみた
アルバムにない一コマ 人には見せれないけれど
あの時は気づかなかった きらめく時を過ごした
アルバムにない一コマ あいつとは語れないけど
まぶた閉じればひたむきに ふざけた僕らがいる
あれから随分と時は 流れ何もかも変わった
不器用な数年間 がむしゃらに懐かしむ
無難な暮らしの中で 手にしたあの時のギター
奏でるフレーズ歌う旋律 あの頃を真似るように
アルバムにない一コマ 手にすることできないけど
染み付いたあの曲みたく つまびき語ることができる
アルバムにない一コマ 「またな」と別れた続きを
お互い残せてはないけど ありのままを歌いたい
2022年1月頃作成。今は色んなシーンを簡単に写真に収めるけど、振り返れば写真には残っていないシーンがいつまでも懐かしい思い出になっている。アルバムには一枚も残っていない、高校時代の放課後のそんなシーンについて作った曲。