あかね色の時
あの映画がテレビでやるみたい
僕も君もきっと見るんだろうね
帰り道あれほど盛り上がったのに
話を全く覚えていないから
良く動く口と笑うと細くなる目
目に映る仕草だけが脳裏に残ってる
伸びた影に視線を落としがちで
ほとんど顔を見ていないのに
どんよりした雲の下に広がっていた鮮やかな
あかね色の空が君にも見えていたかい
でもあかね色ってどんな色なんだろう
少し陰りのある赤色見ながら考えていた
見上げるわけでもなく舞い込んでくる
眩しくないそんな光を眺めてるんだ
君の目にもその光飛び込んでるだろうか
そして眩しかった時を眺めてるのかい
光増す月が群青の世界に浮かぶ
そんな瞬間も一緒にいれたらよかった
明るさと暗やみの束の間の隙間
僕と君の時間も同じだったのかな
日が落ちた今もなお輝いている鮮やかな
あかね色の空が君にも見えるだろうか
だから君に聞きたいあの時のあかね色は
どんな絵具を混ぜればできあがるんだろうか
2016年8月頃作成。二人の思い出をモノを通して表現できないか...そう思っていた時に目に入った見事なまでの夕焼けの空。昔見た同じような空の事を思いながら作った曲。イメージは中学時代に見たアニメ映画「うる星やつら」の挿入歌『影ふみのワルツ』。あんな曲が作れないかということでワルツ調になった。